「きちんとお風呂に入ったあとにスキンケアをしているのに、なぜか肌がつっぱる」
「入浴後すぐに乾燥して、日中に粉をふいたりニキビができたりするのはなぜ?」
そんな疑問を感じたことはありませんか?
じつは、知らずのうちに毎日の入浴習慣が乾燥やインナードライ、さらにはニキビを引き起こす大きな原因になっているケースは少なくありません。
良かれと思って続けている入浴方法が、肌のうるおいを奪い、バリア機能を低下させている可能性も。
そこでこの記事では、入浴後に乾燥が起こりやすい理由と、インナードライやニキビを防ぐ正しいお風呂習慣、さらに入浴後にすぐ実践できる保湿ケアのポイントまで、わかりやすく解説します。
入浴後が一番乾燥しやすい理由

1日のうち、肌が最も乾燥しやすいのが入浴後というのはご存じですか?
入浴後に肌が乾燥しやすいのは、主に以下3つの理由が関係しています。
- 水分が蒸発しやすいから
- 熱いお湯や洗いすぎで皮脂まで落とすから
- NG入浴がバリア機能低下を招く原因にもなるから
さらにこれらの理由により、肌の乾燥だけでなく、インナードライやニキビが引き起こされている場合もあります。
ひとつずつ詳しく解説するので、入浴後の肌の乾燥が気になる方や、肌のテカリ、つっぱり感、ニキビにお悩みの方は要チェックですよ!
水分が蒸発しやすいから
入浴後の肌は、一見しっとりしているように感じますが、じつは最も乾燥が進みやすい状態です。
実際に、入浴時にお湯に浸かることで、角質層は一時的に水分を含み、うるおった状態になります。
しかし、入浴で角質がふやけて水分が抜けやすいことや浴室から出た瞬間に体温が下がること、さらには浴室と脱衣所の湿度差により、皮膚表面の水分が急速に蒸発していくのです。
このとき、肌内部の水分まで一緒に奪われる「過乾燥」が起こりやすくなるため、入浴後が最も肌が乾燥するタイミングといえますよ。
とくに湿度の低い冬場や、空調の効いた室内では蒸発スピードがさらに加速します。
よく美容についての情報で、「入浴後はすぐに保湿が必須!」などといわれているのも、これが理由です。
熱いお湯や洗いすぎで皮脂まで落とすから
入浴時の熱いお湯での洗いすぎも、肌の乾燥やインナードライを招く原因として挙げられます。
40℃を超える熱いお湯で体や顔を洗う習慣は、肌に必要な皮脂まで洗い流してしまうためです。
皮脂は「ベタつきの原因」という悪者に思われがちですが、肌の水分蒸発を防ぐ天然の保湿膜として重要な役割を担っています。
しかし、熱いお湯は皮脂を溶かしやすく、皮脂膜を必要以上に除去してしまいます。
その結果、入浴後の肌は保護されていない無防備な状態となり、水分が急速に失われて乾燥が進行し、改善しにくい乾燥や肌の赤み、かゆみなどに発展しやすい肌状態に。
肌を清潔に保つための入浴が、かえって肌の乾燥などのトラブルを招く原因になってしまうのです。
NG入浴がバリア機能低下を招く原因にもなるから
熱いお湯での入浴などでバリア機能が低下してしまうことも、入浴後に肌が乾燥する理由のひとつ。
肌のバリア機能は、外部刺激や水分蒸発から肌を守る役割を持ちますが、日常的なNG入浴習慣によって悪影響を受けやすい部分でもあります。
バリア機能が低下すると、肌の水分保持力が落ち、乾燥だけでなくかゆみや赤み、ニキビなどの肌トラブルを招きやすい肌になってしまいます。
また、肌トラブルが治りにくく繰り返しやすい肌状態になってしまうことも。
そのため、バリア機能を正常に保ち、肌トラブルを起こしにくい肌を目指すには、じつは入浴習慣の見直しが必要な場合があるのです。
よくやりがちなNG入浴習慣5選

つぎに、うっかりやってしまいがちですが、じつはNGな入浴習慣を5つ紹介します。
- 42℃以上の熱い湯や長風呂
- ナイロンタオルなどでのゴシゴシ洗い
- 洗浄力の強いボディソープや洗顔料
- 入浴中の長時間パック
- 湯上がりにのんびり保湿
どれも無意識に、かつ日常的に行いやすいですが、肌のことを考えると控えたい入浴習慣。
お風呂上がりや日中の乾燥を繰り返していたり、なかなか改善しないインナードライやニキビに悩んでいたりする方はチェックしてみてくださいね。
42℃以上の熱い湯や長風呂
とくに寒い季節、温まりたいからと42℃以上の熱いお湯で入浴したり、長風呂したりしていませんか?
じつはこれらは、よくやりがちなNG入浴方法。
42℃を超えるお湯や長時間の入浴は、皮膚のバリア機能を大きく低下させてしまう要因でもあります。
長風呂によって肌がふやけることや、熱いお湯によって肌の皮脂が過剰に流れてしまうことにより、肌の急激な乾燥を招き、バリア機能の低下へつながります。
その結果、肌が外的刺激を受けやすい状態となり、繰り返す乾燥やニキビ、インナードライといった肌トラブルを起こしやすい肌になってしまうのです。
ナイロンタオルなどでのゴシゴシ洗い
体を清潔に保とうとナイロンタオルなどでゴシゴシ洗うのも、肌の乾燥などのトラブルを招く原因に。
肌の角質層はわずか0.02mmという薄さですが、肌の水分保持や外的刺激からの保護など、肌にとってとても重要な役割を持っています。
しかし、ナイロンタオルなどでゴシゴシと洗い、摩擦を起こすと、角質層を物理的に傷つけてバリア機能の低下を招いてしまうのです。
バリア機能が低下すると肌の乾燥やかゆみを起こしやすくなるだけでなく、摩擦による刺激で角質が厚くなってニキビを招いたり、乾燥をカバーするために皮脂が過剰に分泌されたりと、肌にとって良いことがありません。
手で洗う場合も例外ではなく、ゴシゴシと肌を擦る洗いかたは見直しポイントであると言えますよ。
洗浄力の強いボディソープや洗顔料
洗浄力の強いボディソープや洗顔料を日常的に使用していることも、肌にとってはNGな入浴習慣といえます。
洗浄力の強いボディソープや洗顔料は、余分な皮脂や汚れ以外に、肌の保湿に必要な皮脂まで洗い流してしまう可能性があります。
そのため、日常的に洗浄力の強いボディーソープや洗顔料を全身にしっかり使用していると、慢性的な肌の乾燥を招く原因になってしまうのです。
また、慢性的に肌が乾燥すると、肌の乾燥をカバーするために皮脂が過剰に分泌されることがあり、これがインナードライへとつながる可能性も。
とくに乾燥肌の方や敏感肌の方ほど、日常的に使用するボディソープや洗顔料は洗浄力がマイルドなものを選ぶのがおすすめですよ。
入浴中の長時間パック
入浴中に長時間パックアイテムを使用するのも、じつは肌にとってはNGな入浴習慣。
一見、湿度の高い浴室で、体を温めながらパックをするのは美容に良さそうですが、実際には肌の乾燥やトラブルを招く可能性があります。
浴室は高温多湿な環境なので肌表面がふやけやすく、角質層のすき間が広がった状態になります。
そこに長時間のパック使用が重なると、角質層が必要以上に水分を吸い込むことに。
その状態から、パックを外して浴室よりも乾燥した場所に出た瞬間、肌表面から肌内部の水分までが一気に蒸発してしまうため、より乾燥が進んでしまうのです。
また、長時間の蒸れは雑菌が増えやすい状態を作ってニキビのできやすい肌環境になったり、長時間パックすることでのぼせにつながったりと、肌に負担の大きい行動であるといえますよ。
湯上がりにのんびり保湿
入浴後にすぐに保湿せず、スマホを見たりしてのんびり過ごしてしまうと、肌の水分が急速に蒸発してしまいます。
入浴直後の肌は水分を多く含んでいる一方で、バリア機能が一時的に低下した状態でもあります。
その状態で放置してしまうと肌から水分が逃げ、乾燥やインナードライにつながるため、注意が必要です。
入浴後の保湿は早ければ早いほど良いですが、遅くとも10分以内には保湿を完了させることが理想ですよ。
また、とりあえず化粧水だけ塗布して放置するのもおすすめできません。
水分だけを補給した状態だと入浴直後の状態と変わらず、肌から水分がどんどん蒸発してしまうためです。
ササッと保湿をするなら、少なくとも乳液までは済ませるようにするのが安心です。
乾燥しにくい&ニキビをこじらせにくい入浴習慣

前章で肌にとってNGな入浴習慣について説明したので、ここでは肌を乾燥させにくく、ニキビやインナードライをこじらせにくいおすすめの入浴方法を紹介します。
サロンおすすめの入浴方法
| お湯の温度 | 38〜40℃目安(熱いほど乾燥しやすい) |
| 入浴時間 | 湯船に浸かる場合は10〜15分目安 |
| 洗いかた | 泡でなで洗い、摩擦NG |
| 注意点 | ・乾燥部位(すね・腕・お腹)は洗いすぎない ・ニキビ部位(背中・胸)は擦らず泡で丁寧に洗う ・毎日ボディーソープを使用しない(夏は週3〜4回、冬は週1〜2回の使用頻度) |
前述したとおり、入浴時のお湯の温度が高いのは肌の乾燥を招きやすいので、お湯の温度は38℃〜40℃程度がおすすめです。
湯船に浸かる時間は10〜15分を目安とし、体や顔を洗う際は泡でなでるように洗いましょう。
また、意外に思うかもしれませんが、じつはボディソープを毎日使用することが肌の乾燥やニキビ、インナードライにつながることも。
そのため、ボディソープは夏は週3〜4回、冬は週1〜2回程度の使用にとどめると、肌の乾燥などのトラブルが改善する可能性がありますよ。
汗をたくさんかいた日や運動した日などはボディソープを使用し、室内で過ごした日やあまり汗をかかなかった日、乾燥が気になる日などはボディソープを使用せず、お湯と手でやさしく体を洗ってみてくださいね。
【肌タイプ別】入浴から保湿までのおすすめルーティーン

毎日の入浴習慣も大切ですが、入浴後の保湿もとても大切。
でも、「どんな保湿の仕方がいいの?」と悩んでしまいますよね。
そこで、肌のプロであるサロンスタッフがおすすめする、入浴後の保湿ルーティーンをご紹介!
- 基本の入浴から保湿の流れ
- 乾燥が気になる方
- インナードライやニキビが気になる方
すべての方に共通した基本の流れから、乾燥が気になる方、インナードライやニキビが気になる方のそれぞれに意識してほしいルーティーンまで解説するので、ぜひ今夜から実践してみてくださいね。
基本の入浴から保湿の流れ
- 長風呂を避け、38〜40℃のお湯を使用して入浴
- 体や肌はゴシゴシせずに洗い、体の水分はタオルで押さえるように拭く
- 体はお風呂場で塗るボディーミルクで保湿
- 顔は入浴後5分以内(できれば2〜3分以内)に保湿
まず、顔も体もゴシゴシ拭きはNG!
やさしく押さえるように水分を拭き取りましょう。
体の保湿は、浴室内で使えるボディーミルクが手軽でおすすめですよ。
浴室から出たら、出来れば2〜3分以内、遅くとも5分以内には顔の保湿を行うのがベター。
スキンケアは肌質を問わず、化粧水で水分補給をし、乳液で肌に油分のフタをするのを意識してくださいね。
乾燥が気になる方
乾燥が気になる方は、基本のルーティーンをベースとし、少し工夫するとより肌の乾燥を防ぐことができます。
入浴時間は10分〜15分程度がおすすめと前述しましたが、乾燥が気になる方は「ぬるめ、短め」を意識してみてください。
体を洗う際も、洗浄は控えめに。
そして入浴後のスキンケアでは、乳液のあとにクリームを重ね塗りしましょう。
体の乾燥が気になる部分にも重ね塗りをするのがおすすめです。
インナードライやニキビが気になる方
ニキビやインナードライが気になる方も、お湯の温度はぬるめが鉄則!
体や顔を洗う際も、摩擦を避けて、やさしく丁寧に行うのを意識しましょう。
入浴後のスキンケアは、一気に塗り込むのではなく、「薄く重ねていく」のを意識してみてください。
乾燥を感じやすい部分は、スキンケアを重ねる回数で保湿感を調整するのが良いですよ。
とくに背中や胸もとは皮脂が多く出やすい部位なので、様子を見ながらスキンケアを調整しましょう。
シャワーのみでも乾燥を防ぐ方法

入浴は湯船に浸かるのがおすすめですが、シャワーで済ませたい方もいますよね。
そのような方向けに、シャワーのみでも肌の乾燥やインナードライ、ニキビを防ぐ方法やポイントを紹介します。
| お湯の温度 | 38〜40℃目安(熱いほど乾燥しやすい) |
| 入浴時間 | 5〜10分目安 |
| 洗いかた | ・泡でなで洗い、摩擦NG ・乾燥部位は軽めに ・ニキビが気になる部位は丁寧に |
| 注意点&ポイント | ・お湯の温度に注意! ・とくに顔は、強い水圧で直にシャワーを当てないようにする ・シャワー派ほど、「上がって3分以内の保湿」を徹底 ・たまに足湯を10分ほどしたり、週に1〜2回だけ湯船に浸かるのもおすすめ |
シャワーのみの場合、とくに寒い季節はお湯の温度をあげがちなことにくわえ、肌に直接シャワーを当て続けるので、皮脂が落ちやすいです。
その状態が続くと肌の乾燥や赤みにつながりやすくなるため、お湯の温度や水圧の上げすぎには注意が必要。
やさしい水圧で一点集中を避け、「緩やかに流す」ことを意識しましょう。
体を洗うのは基本の入浴と同じで、乾燥部分は軽めに、ニキビ部分は丁寧に、泡でやさしく行うのがおすすめです。
そしてシャワー派の方こそ、「上がったら3分以内に保湿」を意識するのが大切です。
また、入浴は血行を促進したりリラックスしたりする効果もあるので、足湯や湯船に浸かる日を週に1〜2回取り入れるのもおすすめですよ。
忙しい日々でも完璧を求めすぎず、意識するところからはじめてみてくださいね!
【悩み別】エステティシャンおすすめの入浴剤

最後に、毎日の入浴をより良いものにするため、エステティシャンがおすすめする入浴剤をお悩み別に紹介します。
- 乾燥・かゆみ|キュレル
- 冷え・疲れ|きき湯、BARTH
- むくみ・だるさ|エプソムソルト系
- ニキビ・肌荒れ|ツムラの湯、ミノン薬用入浴剤
肌のトラブルだけでなく、体の不調に効果を実感しやすいものを紹介するので、お風呂時間をもっと有意義なものにしたい方はぜひ取り入れてみてくださいね!
乾燥・かゆみ|キュレル
乾燥やかゆみが気になる方は、高保湿で低刺激な入浴剤がおすすめ。
無香料であるとより安心でき、プロ目線でおすすめなのが、キュレルの入浴剤です。
キュレルの入浴剤は乾燥性敏感肌のために開発され、セラミドの働きを補う保湿成分が配合されています。
そのため、湯上がりでも肌のつっぱり感やかゆみを感じにくいですよ。
弱酸性で、無香料、無着色、アルコールフリー処方のため、敏感肌やアトピー傾向の方でも使いやすく、乾燥やインナードライ対策に適した入浴剤であるといえます。
冷え・疲れ|きき湯、BARTH
なかなかとれない冷えや疲れには、短時間の入浴でも温まりやすい炭酸系の入浴剤がおすすめです。
とくにおすすめなのが、きき湯とBARTH。
きき湯は有効成分として炭酸ガスや温泉ミネラル成分を配合し、血行を促進して体を芯から温めてくれる入浴剤で、冷えや肩こり、疲労回復を目的とした処方設計が特徴です。
一方でBARTHは、高濃度重炭酸イオンを含み、ぬるめのお湯でも温浴効果が持続しやすい点が強みといえます。
血流改善により体の緊張を緩和し、睡眠の質の向上にもつながるとされていますよ。
むくみ・だるさ|エプソムソルト系
体のむくみやだるさにお悩みの方には、エプソムソルト系の入浴剤がおすすめできます。
エプソムソルトは硫酸マグネシウムを主成分とする入浴料で、筋肉の緊張緩和や血行促進が期待できる成分。
マグネシウムは皮膚から吸収されやすく、発汗を促してくれるため、体の余分な水分や老廃物の排出をサポートし、むくみの軽減や全身のだるさ解消につながります。
血流改善により肌細胞への酸素供給も促され、ターンオーバーの正常化を助けるため、乾燥やインナードライの予防にも役立ちます。
ニキビ・肌荒れ|ツムラのくすり湯、ミノン薬用入浴剤
体のニキビや肌荒れをケアしたい方には、薬用成分が配合された入浴剤がおすすめできます。
とくにおすすめの商品が、ツムラのくすり湯とミノン薬用入浴剤。
ツムラの湯は生薬エキスを配合した和漢処方が特徴で、血行促進や自律神経のバランス調整を通じて、肌荒れやニキビの内側からのケアが期待できます。
また、ミノン薬用入浴剤は、アミノ酸系保湿成分と抗炎症成分を配合し、肌のバリア機能を守りながら炎症を抑制。
洗いすぎや乾燥によるニキビ悪化を防ぎ、敏感肌や乾燥肌の方でも安心して使用できる処方設計です。
ちょっとした工夫で、毎日のお風呂が美肌習慣に

毎日の入浴は、体を清潔に保つだけでなく、肌を整える大切な時間でもあります。
お湯の温度や洗い方、入浴後の保湿を少し意識して、入浴を「乾燥させない習慣」にするだけで、乾燥やインナードライ、ニキビなどの肌トラブルは大きく変わります。
自分にあうケアが分からない場合は、サロンで肌の状態を見て提案もできますので、お気軽にご相談ください!
できることからひとつずつ取り入れて、肌がよろこぶお風呂習慣をはじめてみてくださいね。


